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話の進め方が下手な人による説明(?)がひどすぎる件
剣を交えてさ――……じゃねえよ。何カッコつけてるんだよ。
意味などなく、気づけば口に出していた台詞。深く考えるほど、頭に疑問符が湧いてくる。
俺はエレベータに乗り、上に向かいながらそう考えて――
扉が開き、赤いカーペットが引かれている廊下が現れた。
意識から疑問を追い出すように頭を振った。
考えても、どうせ答えなんて出ない。なら、別に考えなくてもいいんじゃないか。
フッと鼻で笑い、前を睨みつけた。
「どうしたの?」
横で小首をかしげる凛。心配してくれているようだが、
「大丈夫だ、何もねえ~よ。さっ、行くぞ」
そう告げ、俺は二人の背中を追うようにエレベータを降りた。
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