舞台はどうやら、中世ヨーロッパではないらしい。

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「えっ……? なんでぇ?」  ぽかんとする凛に、撫でながら注意する。 「前も言ったろ。今からするときっとヤリまくる人生になる。……まあ、たぶんだけど」 「けど、私は十六歳からしていいんだよ?」  なるほど、結婚できる年齢か。確かにしていいんだろうけどッ! 「俺はできんけどな」  妹と同じ年齢で十六歳である。しかし、俺にとって十八禁など遠い存在…………  だが、凛は半目で疑っているように見える表情になり、 「ふ~ん。お兄ちゃん。普通に十八禁(えっちな)動画とか漫画とか見てるじゃん」 「な……何言っているのかなぁ~? そんなことないし~」  苦笑いをして凜から目を離すと、視界の端でニヤリと笑う。 「今更誤魔化したって意味ないよ? だって私の隣でいつも処理してるもんねっ」 「はっ、はあ!? 何を急に……! つか、なんで知って――じゃなかった。してないから、うん、してないしてない」 「お兄ちゃんって、嘘つくの下手だよね~」  どこか楽しんでいるように俺をからかい始める凛。 「夜にゴソゴソするの、知ってるんだからね」  もう妹にバレていることを覚悟し、深く息を吐いて認める。     
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