☆女王陛下のお気に入り☆

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郷田はキョトンとすると、クスクス笑う。 「違います。名前…噂…女王…もちろん知ってます。ずっとこの1ヶ月貴方について知ろうとしてアンテナ張ってましたから」 「なら、なんで?」 告白なんて…したんだよ。 「信じてないからです」 え? 「泣きぼくろ…喉仏…毒舌…でしたっけ?他にもあったかな?」 そっとホクロや喉仏、唇に触れてくる。 「それら全てが櫻本先輩を表す言葉で、色気があるのは本当の事ですけど………櫻本先輩、誰とも性的な事した事ないですよね?女性とも、もちろん男性とも。そして…」 チョンっと、唇をつつかれる。 「さっきのキスがファーストキス……ですよね?」 ニコリと笑う顔にゾワっと体が波打つ。 郷田から目が離せない。 コレのどこが…小動物系だ。 全然違う。 あんなに可愛いと思っていた郷田がカッコよく見える。 「あんな噂信じてないから、僕の中では最初から『櫻本先輩』なんです」 ふふふと笑って、ギュッと抱きしめられる。 「僕も初めてです」 「え?」 「キス…初めてだったんです。だから、これから2人で一緒にケイケンしませんか?」 うぅぅぅ──。
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