☆女王陛下のお気に入り☆

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数日後──。 「櫻本先輩、待ってください!!」 俺は郷田──拳生の手を引っ張り真っ赤な顔をして校門を突っ切る。 「お前があんなとこであんな事するからだろ!!」 駅のホームでいきなりキスするなんて!!! 向かいのホームにいた女子高生にめっちゃガン見されたじゃんか!! それどころかホームにはこの学校の生徒も何人もいたのに!! 「だって!!」 今まで俺のなすがままに引っ張られた手をパシッと離される。 「拳生?」 「だって、櫻本先輩が…めちゃくちゃ可愛い顔で『おはよう』って言うから…我慢できなくなっちゃったんです」 「なっ」 お互い顔を見合わせ、真っ赤にさせる。 そんな顔されたら…俺だって我慢できなくなる。。。 「拳生…」 2人きりになれる場所…行こ? 抱きしめて耳元で囁けばコクリと頷く。 と。 「おいおいおいおーい!!風紀委員長自ら風紀乱すなよー。朝から下僕と盛んなよなー女王!!」 長嶺の言葉にムッとなる。 「拳生のこと下僕って呼ぶな!!!」 「はぁ?下僕だろー?大して鍛えてもねぇくせに女王陛下の金魚の糞よろしくくっついてんだから」 こんなひょろひょろの腕しやがって。 長嶺が俺と繋いでいた方の拳生の手を掴みあげる。 「こんな腕じゃあ、女王を気持ちよくする為のあんな事やこんな事できね……っい!?」
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