☆女王陛下のお気に入り☆

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そう。俺は童貞で処女。 性体験どころか、初チューもまだな高校3年生だ。 それなのに、やれ泣きぼくろがエロいだの。 喉仏がエロいだの。 何人咥えこんできただの。 「余計なお世話だっつーの!!」 そりゃ、確かに?俺が煽った感あるぜ? あるよ! だーけーどーなー!!! あれだけ経験豊富と思われててじつは童貞です。処女ですって………なんかプライトが許さなかったんだよ!! そりゃ、最初は?ちげーし!!って言ってたんだよ!!これでもな!! だーれも信じてくれなかったけどな!! またまた。いいって俺たちのレベルに合わせなくって。。。 合わせてねぇーよ!!同じレベルだわ!! むしろ今ではお前達の方がレベル4進んでるわ!!(遠い目) はぁ。 ポケットに手を突っ込むと、カサリと下駄箱に入っていた手紙が出てくる。 「きっとこいつも…俺の事そういう風に見てんだよなぁ」 指でつまみあげ、ふぅーと息を吹きかける。 「………郷田 拳生(ごうだ けんせい)……ね」 どんな男が来るのやら──。 ガラリと真後ろでドアが開く音がしてそのまま後ろに引っ繰り返る。 「うわっ!」 「え!?…ちょっ、大丈夫ですか!?」 ドアを背もたれにしてたの忘れてた!! 「よいしょ」 慌てて抱き起こしてくれた相手に俺は目を瞬かせる。 「………郷田…拳生?」 「あ、はい。わざわざ御足労頂きましてありがとうございます。郷田 拳生です。櫻本 誓(さくらもと ちか)先輩」 そこには俺よりも背の低い小柄な男がいた──。
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