☆女王陛下のお気に入り☆

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「多分、あの教科が受けれなかったら受かってなかったかもしれないので本当にありがとうございました」 「いや、受かったのは単純にお前の実力だよ!よく頑張ったな!!」 頭をクシャクシャに撫でる。 「うふふ。……本当ならもっと早くにお礼を言いたかったんですけど、なかなか話しかけづらくて…」 「あ…」 そうか。 俺のあの噂か…。 それどころか、俺の周りにはチャラチャラしたヤツが来るせいで、いつも近づくなオーラ出てたもんな。 「1年生と3年生の校舎がこんなに離れてるなんて反則ですよね」 「は?」 校舎?離れ??? 「もっと近かったらこんなに手紙とか出して回りくどいことしなくて済んだのに…」 「は?え?……俺の噂聞いたからじゃないの?声掛けづらかったの」 「噂?」 コテン?と首を傾げる姿が可愛い。 「いや…なんでもない」 俺自身が認めてない噂を自分から言うほどの事もねぇーか。 それにどっちにしろ遅かれ早かれ…いずれ知る事になる。 「あー……じゃあ、用はそれだけか?……また困った事があったら風紀室へ来い。大体放課後はそこにいるから」 そう言うと、カバンを抱え直して扉に手をかける。 「好きです!!!」 は?
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