第二話 全寮制の男子校

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第二話 全寮制の男子校

 俺は高校生になった。学校は、小学校から同じ顔ぶれで物珍しさはない。  俺の学校は、小学校から全寮制だ。  普通の学校と違うのが、長期休みでも地元に帰る事が殆どない。小学校の頃は、寂しくて泣くやつも居たが、中学校にあがると学校の寮に居たほうがいいと思えてくる。  俺たちは、世間で言う”上流階級”の子息だ。議員の息子なんて当たり前で、世界的に有名な企業の会長の息子(庶子)なんかも当たり前のようにいる。俺は、とある大学の理事長を務める父親の3番目の息子になる。  それで、なんで皆がこの寮が”楽”だと思えるのかというと、この寮は父親たちや実家からの資金で成り立っている。  それに卒業生からの寄付金もすごい金額になっているようで、好きな物。欲しい物がなんでも手に入る。さすがに小学生の時はダメだったが、女が欲しいと言えば、女さえも用意される。男が好きという奴も居て、その場合でも依頼を出せば用意されるのだ。     
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