第二話 全寮制の男子校

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 記憶力を必要とするテストが多い事もあり、俺はトップを3つ取る事ができた。ようするに、2人からトップを奪い取ったのだ。  3学期が終わる頃には、この学校でもカーストが形成されてきた。  俺のように優秀な者は、配下を持つ事ができた。自然とそういう風になっている。配下の者を使って、俺がトップを取りやすそうな試験を作っていく。そして、俺がトップをとって、配下たちに還元する。配下からは、要求が必要がない項目を取らせて、俺に貢がせる。このサイクルが出来上がっていく。  俺の派閥は、配下7名の中堅だ。一番大きい所は、配下22名だ。次に配下13名が続いて、配下12名が居て、俺の配下7名だ。次は、配下5名で、それ以下は2人でつるんでいたり、3名でつるんでいるだけの奴らだ。  二年に上がる時に、また引っ越しが行われる。  今度は、大きな敷地内にいくつかの建物が立てられている場所だ。  派閥ごとに建物が選べるという事だ。  俺は、最大派閥の奴に請われて。一緒の寮に入る事になった。  数は、そのまま力になる。  俺達が入った寮は、キャパは50名の一番大きな所だ。派閥の人数は、配下29名。俺と奴を足しても、31名だ。大きな部屋が二部屋独立してあるのも気に入っている。     
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