第二話 全寮制の男子校

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 ナンバー2と3は、俺達が拉致監禁したと見ているようだ。この情報を持ってきたのは、泡沫派閥の者で俺が買収した者だ。簡単に言えばスパイだ。相手が考えている試験内容を先に知る事ができれば、俺達の誰かがそれを覚えれば相手にダメージを与える事ができる。  また数日後に、学校側から情報が伝えられた。  3人の生徒の死亡が確認されたという事だ。殺害方法は集団暴行だという事だ。そして、不思議な内容が通知される。  生徒が属していた派閥の者一名に生徒が持っていた物を引き継ぐという事だ。物の中に知識という項目が入っていた。一人が相続する事になるようだ。スパイからの情報が入って、ナンバー3は自分が相続する事にしたようだ。  そしてナンバー3が学校から指定された場所に赴いて帰ってきたら、死んだ生徒が得意だった物理学を習得していたのだ。やり方は本人も解っていなかったようだ。ただ、学校側から指定された飲み物を摂取して、少し身体がだるいなと思ったら、今まで苦手だった物理学が解けるようになっていたということだ。  この話がスパイから伝えられると、ナンバー1は自分で相続する事に決めたようだ。ナンバー2も同じ様にした。  3名が死んだ事で、試験が減るかと思ったが、減らなかった。最期に出した試験が継続されると発表された。  派閥の数が減っても、俺達の力関係はさほど変わりがないという事だ。  そして、殺害方法が詳細に発表された。     
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