第一話 とある記者の疑問

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 ベトナム戦争当時に、医療団として、韓国軍と一緒に行動していた事があるだけだ。ベトナム戦争で、戦争の悲惨さを知り、子供の教育を行う事に目覚めたとなっている。何か違和感を覚えるが、事実なのだろう。  彼らが何かをやっているのは間違い無い。 「佐々木」 「はい。なんでしょうか?編集長」 「あの学校の取材な」 「はい」 「ストップ(圧力)が掛かった」  編集長は指で上を指す。 「社長ですか?」 「もっと上だ」  そりゃぁダメだ。  議員なら、うちの会社が折れる事は無いだろうが、それで圧力が掛かったという事は、金主(スポンサー)である可能性が高い。うちの会社の金主(スポンサー)は特殊な人たちで構成されていて、表に出ていない。そこに圧力をかけられると言うのはよほどのことだろう。  正直、学校の秘密くらいでストップ(圧力)がかかるとは思っていなかった。 「調べた資料を出しておけよ」 「え?いいのですか?」 「あぁ取引材料にできるかもしれないからな」 「わかりました」 「無理しなくていいからな」 「はい!編集長の言い方ですと、週末までに用意しろって事ですね」 「そのくらいにあると助かる」 「はい。かしこまりました」  今は木曜日だから、約一日あると考えていいのだが・・・。今日徹夜だな。 「徹夜まではしなくていいからな。取材メモやインタビューの草案でいいぞ?記事にするわけではないからな」 「え?あっ。わかりました」     
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