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父さんは光と2年しか一緒にいれなかったけど、その2年は父さんが生きてきた中で1番幸せな時間だった。
父さんと母さんの間に産まれて来てくれて本当にありがとう。
無理をしないで体を大切にして下さい。そして、家族を大切にして下さい。
母さんと光の事をずっとずっと愛しています。
父さんより
「父さん…。」
気がつくと後ろで妻も泣いていた。
「深雪…。」
妻は鼻をすすりながら、
「お母さんに、光と結婚した時に渡されたの…。」
「母さんに…。」
「光との間に子供ができたら光に渡して欲しい。って…。」
「え?…今、なんて?」
「赤ちゃんができたの…。」
妻は啜り泣く。
俺は頭の中が一瞬真っ白になった。
次の瞬間、妻を抱きしめてボロボロと涙をこぼしていた。
「ありがとう…。ありがとう…。」
声にならない声で何度も繰り返した。
妻は、
「明日…。お母さんとお父さんに報告しに行きましょうね。」
俺はうんうんと頭を何度も立てに降った。
次の日、俺と妻は俺の父親と母親が眠るお墓に向かった。
仲良く一緒に眠るお墓の前で手を合わし、
「父さん、母さん、俺と深雪との間に子供ができました。俺達も父さんと母さんの様に笑いの絶えない幸せな家庭を作って行く事を約束します。」
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