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哀川、私、真里花の順で並んでいる状態。意図せず、肩と肩が触れ合った。変に、意識してしまう。 「あのな、俺だって別にそういうのあるから」 「まあ最近何となく思ってたけど…じゃあ、今年何人目か言ってごらん?」 真里花が嫌味っぽく尋ねる。と、哀川は手のひらを広げて見せた。 「えっ、5人?」 「うん、」 「ええっ、5人も?」 「…何か、キャプテンになってからモテてるみたい、俺」 信じられなかった。まさか、こんな短期間で、そんなに? 「全員フったの?」 「うん…」 「好きな人が居るから?」 「…そうだけど、」 「真面目かよ!誰、その好きな人!」 真里花が殴りかかる勢いで尋ねたけど、哀川はその手を払いのけた。 「言ったろ、望みないから内緒」 「望みないなら他の女いけばいいじゃん!」 「…そういうの無理だから、俺」 そう言って立ち上がる哀川。 思わず、尋ねてしまった。 「…その人のこと、そんなに好きなの…?」
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