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ーーーピンポーン 今度は、俺がインターホンを押していた。 ーーーピンポーンピンポーン タッキーの家は母子家庭。兄貴も居るけど、たいていこの時間はタッキーしか居ないはず。 ーーーピンポンピンポンピンポンピンポン 「だあー!うるせえー!」 インターホン越しに聞こえた、親友の声。 「よ!俺!入ーれて!」 「彼女持ちは入れないシステムです」 「じゃあ俺は入れまーす!」 「は?」 「タカスカくんっ、独り身の俺と遊んでっ!」 すると、中から不機嫌そうなタッキーが現れた。 「五十嵐は?」 「まあ、詳しくは中で話すよ」 「お前ン家みたいな言い方すんなよ」 噛みつきながらも、中に入れてくれた。 手土産にジュースを買っていたので、それを渡して。今日の出来事を洗いざらい話した。
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