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そして、時は流れて11月22日。衝撃が、走った。
「…米澤と、別れました」
「…は?」
体育の授業前、更衣室にて。間宮がそう言ったから、タッキーと同時に声を上げた。
「え、何で?」
「色々ありまして。友達に戻ろうということに」
「マジか」
喜んじゃいけないんだけど、喜んでしまっていた。口元が緩みそうなのを、必死で抑える。
「俺達、どうすれば良い?」
そう言ったのはタッキーだ。
「5人で飯とか気まずいよな?暫く別にする?」
「いや、それは良い。そんな腫れ物に触るみたいにしなくて良いよ。今朝も普通に話したし、気まずいとか無いから。普通にしてて」
そう言って、間宮は相変わらずのイケメンスマイル。
「タッキーみたいに、5人の輪を掻き乱したりしないよ」
「はっ!ここで俺に流れ弾!」
これは、「タッキー、和田にキスするの巻」の話だ。お陰で修学旅行最終日の班行動は、雰囲気が最悪だった。写真も、変なのしか残ってない。
「良いだろ、もう和解したし!あれも思い出!」
必死で言い返すタッキー。そこで、予鈴が鳴った。
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