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「ワタシハ、ムコウノガッコウ、オヤスミノアイダだけニッポンにキタネ!」
休み時間、クラスメイトは恐る恐るマシューとやらの近くに集まってきた。
「ま、マシューくんは、誕生日いつ?15歳?16歳?」
「NO!ワタシのコトハ、ファーストネーム、ヨバナイデ!ペリーでイイデスネ!」
質問に答える前に、ペリーは眉毛を上げ下げしながら指をちっちっち、という雰囲気で振った。
「で、ペリー何歳よ」
俺は普通に聞いた。
「ナイショネー。ソノウチ、マタ、君たちのマエにクルカラネ!ソノ時にコタエアワセね!」
つ、疲れる・・・
俺は、キャラ濃い人間と絡むの苦手なんだよ・・・
「トコロデ、ニッポンジンの女子、アイタクテ、アエナイト、フルエルセイシツ?
あれ、フシギね」
おい!お前!俺たちの会話聞いていたのか!
気のいい西郷がにこにこと答えた
「俺も、あれはおかしいと思うとった!何か悪い病気を持っていて、
会いたくて会えない状況かもしれんぞ。したら、病気で震えてもおかしかなか」
西郷・・・
お前まで訛ることないぞ。
ペリーの影響力は、この後一学期間続くのだったが、このときの俺たちは
まだそれを知らない。
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