3 死にたがりな賢者の話

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3 死にたがりな賢者の話

  「え、魔法使い…?」  タブレットに表示されている今日の担当者の名前を二度見する。午前中まで表情されてたのは、違う人だったのに、今は間違いなく、魔法使いって書かれてる。魔法使いって何?魔法を使う人…?魔法使いって何人も存在してる人なの?  もしくは、勇者パーティーの中に居る魔法使い様とか、そんな感じ?もしそうなら、そんなすごい人を連れてっちゃって大丈夫なのか…?不安になんて何度か更新を掛けてみたけど、やっぱり表示は変わらない。 「ただいま~、あれ?カナトくん~?」 「おー」  布団の上で寝ころびながらタブレットを弄ってた所で、玄関が開く音と一緒に先輩の声が聞こえる。もぞもぞ起き上がって迎えに出ようとしたけど、既に部屋の扉が開いて先輩の顔が現れてた。 「カナトくん戻ってたんだね。シュークリーム貰ったんだけど食べる?」 「食べる!!」     
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