身代わりの代償・・異母妹テイの犠牲

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身代わりの代償・・異母妹テイの犠牲

ゆっくり 首だけ左右に振り動かす・・ そして また気を失いかけた時に 声がした・・テインタルの声・・また幻聴か・・ぼんやりと上を向く 目の前にいたのまテインタル王女 アムネジア・・ 「・・テイ?」 幻覚かも知れない・・でも・・もしや テインタルは涙を浮かべ流す・・ 「なんて・・惨い・・アーシュ兄様」テインタル 「本当に・・テイか?」アーシュ 「そう 私・・ 今助けるわ!」テインタル 幾つもの呪文を試すテイ 「風のかまいたち!」  「大地の精霊!水晶を砕け!」 「・・無駄だ・・テイ・・」アーシュ 涙がテインタルの瞳に浮かぶ・・ 「・・この頃 魔法が使えないの・・そのせいかしら・・ 身体も弱り 時々 気が遠くなったり・・眩暈がしたり・・ えっ!・・アーシュ兄さまのその顔・・何か知っているのね・・」 「・・テイ・・」弱弱しくアーシュは言う・・ 何も言わずにアーシュの顔に触れる・・ 金色の瞳に変わるテインタル・・過去見の力を使う 「そう・・そうだったの・・」 再び 元の焔色の瞳に戻る・・ 「・・何をしても 無駄だ・・テイ 俺を殺せ・・ このまま 嬲り殺しになるのは嫌だ・・」 「それに あの魔法使いが もう少しで蘇ってしまう・・     
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