煉獄からの解放・・呪いの傷と再会と出会い

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煉獄からの解放・・呪いの傷と再会と出会い

目が覚めたら ベッドの上に寝かされていた・・ 窓からそよぐ風 バルコニーがある広い部屋 小鳥がさえずる声が聞こえる 「ひさしぶりですね アーシュ殿・・」 微笑むリアン 淡い金髪 淡い薄青の瞳 以前と変わらない・・姿・・穏やかな気質もそのまま 今は2つの国の片腕の国主・・王 「・・リアン」アーシュ ベットに寝かされてる自分の身体には沢山の包帯が巻かれている 止めどなく流れていた血は止まっている・・ アーシュはゆっくりと上半身だけ 起き上がる 「っつ・・」痛みが走る 「まだ 横になった方が・・」 リアンが声をかけて アーシュの肩に手を触れる 「大丈夫だ・・」アーシュ 「何があったかは・・わかってます」リアン  「過去見が出来る幻獣を 私は持っていましてね・・ その幻獣が 貴方と死んだテインタル姫の事を調べ  起こった出来事すべてを教えてくれた・・」リアン  「・・アーシュ様」傍にいたアルテイシア・・ 「・・アル・・」 アルテイシアは泣いていた・・ 「・・すまない・・アル 俺の為に テイが・・テインタルが・・ 」アーシュ 「・・いいのです テイの死に顔は微笑んでいました 満足してるでしょう・・」アルテイシア 「テイの身体は 水晶から外す事とが出来なくて  そのまま髪をひと房だけ残して 魔法で塵(チリ)に 返しました・・」 「・・・身体をそのまま放置しておいたら あの魔法使いが 蘇ってしまうかも知れないので・・」 「髪は 黒の王宮の墓所に埋葬します 黒の王女に相応しい葬送の儀式も・・私達が・・」 「あの魔法の水晶群は 破壊する事が出来なくて・・ 入口を封印しました」リアン 「アーシュさま 貴方が早く 元気に・・」 泣きながらアーシュを抱きしめるアル 「・・無駄だ・・わかっているだろうアル・・」アーシュ ・・・アーシュを抱きしめたままアルテイシアは涙を流す 泣ているアルテイシアの涙を指先で拭こうとして  腕をあげようとするが動けない・・ 抱きしめようとするが 力がはいらない 腕はだらりと下がり  そのままの状態で抱きしめられてるアーシュ
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