98人が本棚に入れています
本棚に追加
食堂でお食事よ!
「ねぇ、みんなで食堂いかない?京ねえは初めてでしょ?」
俺の3人の友達の中では一番身長が高いが、それでもちっこい奏太が、席に座っている俺に話しかけてくる。
「そうなのよん。ワタシも行きたいと思ってたのよ。」
「お腹すいた。早く行こう?」
「んっ!」
拓と陸も行くみたいだ。
「イケメンはいっぱいいるかしらん。」
手を組みきらきらの目で天を見つめる。
「僕たちのクラスはかわいい系が多いからね。」
「他人事じゃないわよ!そうちゃん。そうちゃんも、とってもかわいいんだからぁ。」
「え、そうかな?」
あっ。照れてほおを掻いてる。
嬉しそう。
ふふっ。オネエは人を褒めやすいキャラなのよん。
なんかワタシまで嬉しくなっちゃうわ。
昔の俺は、人にお礼を言うだけでも恥ずかしくて声が出ないという、コミュ障・極みを発動していたのに、褒めるなんてもってのほかだ。
あっ。ゴリちゃん。置き忘れてない?っていうのは大丈夫よ。
もうすでにハーレムを結成しているわ。さすがね!
男前の性格に逞しい体。きっと握力50キロはあるわね。肌は黒っぽくて、ザ・男よ。息がしやすそうな大きめの鼻とつぶらな瞳がギャップ萌えよ!
「うほうほうほっ!(俺ノ事ハ心配スルナ。オ前ノ好キナヨウニシロ。うほうほ!)」
だってー!!
きゃーーーー!ほんとイケメンな性格してるんだからぁ。
ちなみにゴリちゃんと俺は同室だ。
この学校は強制寮ぐらしだからな。
最初のコメントを投稿しよう!