103人が本棚に入れています
本棚に追加
食堂の内装はさすが金持ち坊ちゃん校って感じで、お洒落な高級レストラン風だ。
注文はウェイターさんがきてくれるらしい。
誰だよ。食堂って名前つけた奴。
ただのレストランだよね、これ。
「京ねえは何にすんの?」
「おすすめって何かしら?」
「ここは何でも美味しいけど、迷うなら、シェフのおすすめランチにすれば?」
「そうしようかしらね!そうちゃんとりくちゃんは?」
「僕も同じのにしようかな。」
「ん!」
注文は拓がまとめて頼んでくれた。
よし!俺はオネエとして~~~
イケメンウォッチングを始めるわよ!
きょろきょろ。きょろきょろ。
あの人もイケメンね。あの人もいいわ。あ、チワワちゃんたちがきゃぴきゃぴしてる。
あ、ゴリちゃんだ。ハーレムさっきより増えてるわね。目が合うとウホウホつ!っと手で胸を叩き挨拶してくれた。
そしてその斜め奥を見ると……
「どうしたの?京ねえ。」
「あそこにいるイケメンが気になっちゃって。なかなかにワタシのタイプなのよ。」
「そういえば、食堂入る前もイケメンいないかなって言ってたよね。」
ちょうど目についた好青年ぽいやつだ。オネエだからと言って、いじめてきたりしなそうだし、なかなかいいんじゃないかしらね。
あ、あれよ。誰かアタックしている男がいないとオネエとして不自然かなっと思ったからよ。
その意味でいいんじゃないかってことよ!
「あー。あの人ね。澤田 秀だよ。あの人たしか親衛隊持ちだよね?」
「ん。」
「あそこの親衛隊が一番穏やかそうだよね。」
おっ、なかなか良さそうじゃないか?
「へぇ、いいわね。アタックしちゃおうかしら。」
「なら、親衛隊に入るといいんじゃない?」
「わかったわ!とりあえず後で見学してみるわね。」
そんなことを話している間に料理が来た。
うわー。いくらかかってるんだ?相当高そうだ。
俺は編入生だから食事は高校側が全負担してくれるから関係ないけど。
「「「いただきます「すっ!」」」
ん。美味しいな。高級食材を使い、イケメンのコックを使い、イケメンのウェイターを使った料理はやっぱちg「きゃーーーーーーーーーー!」
何事だ!?耳栓をしてても聞こえるとは。毎日こうやって声帯を鍛えてるワンコたちには、耳栓程度で対抗しようとする俺は甘いとでもいうのか!?
最初のコメントを投稿しよう!