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「「「姉貴、昨日はすみませんでしタ!俺たち姉貴の弟子入りしたいでス!!どうかお願いしゃス!!!」」」
次の日登校したら、昨日のゴリマッチョタンクトップ集団が昇降口で綺麗に列を組んで土下座している。
「あなたたち、顔をあげなさいっ!」
「「「はイ!!!!」」」
「そこは邪魔よ!移動しなさい!」
明らかに大男、いや、ラージサイズのゴリ男が集団で朝の時間に土下座しているのは、途轍もなく他の生徒の邪魔になっていた。
「「「すいやせんでしたああア」」」
〜移動〜
「で、さっきの話だけど、なんで急に弟子になりたいっていったのん?」
ワタシがそう言うと、先頭にいたゴリ男が真面目な顔をして話始めた…
「オレたちは、今まで力こそが全てだと思っていましタ。強い男であればモテると……そう思ってましタ。しかし、姉貴と出会えてそれは間違えだと気づいたのでス。姉貴がプリティな服を着せてくれた時、初めて女の子の優しさに触れた気がしたのでス!その時思いましタ!『かわいさこそが全てd
「あなたたち!採用!もう喋らなくていいわよ。今までよく頑張ったわね。ワタシは『可愛い』を共有できる人の味方よ!」
「「「うあああああン。姉貴ィ〜〜」」」
30人近くの大号泣した男タチの声がその日、学校中に響き渡った。
泣きながらも何かオレたちに役に立てることはないっすカ?と聞いてきたので、
まずは泣き止むこと、そして可愛い服のことに興味を持ったなら可愛い服を作ってみるといいわ。
と答えておいた。ワタシもかわいい服着たいと思ってたところだったから…
いけない!もうすぐ1時間目始まっちゃうわ!急がないと
流石姉貴!かわいいを作れることがまずはスタートラインなのですネ!なんて奥深い…
とか
オマエららラ!全力で服を作るぞおおオ!!!!
と言った男の雄叫びが聞こえた気がするけど多分気のせいね?
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