やっぱり親衛隊だわ

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ついにテスト期間がやってきた。 あのゴリマッチョタンクトップ集団は、今やファンシーラブリー手芸部を開設し、学校中のゴリマッチョ系大男達の入部の後が絶たないらしい。あの子たち上手くやってるようね! 「もうすぐ数学のテスト始まっちゃうよ?」 ぼーっとしてると拓から注意を受けた。 「あらいけないわ。シャーペンと消しゴムの準備しなきゃだわ。」 「京ねえ大丈夫?親衛隊と色々あったみたいだけど…」 爽太が不安そうに眉をハの字にする。ワタシがぼけっとしてたから悩んでると思ったのかしらね。 「心配無用よ!ちゃんと仲直りしたわよ。ありがとうね。」 「お前ら、そろそろテスト始めるぞ。」 「「「はーい。」」」 こんな特殊な学校だが、テストの内容は余り他校と変わらないみたいだ。 カキカキカキカキ牡蠣(シャーペンの音) きんこーんかんこーーーーーーーん、、てぃんこんかんこーーーーーーーん。 ざわざわざわざわ 「やっと全教科終わったわね〜。」 「ん!」 「けい姉初めてのテストどんな感じ?」 「もうバッチリよ☆」 「それは良かった。僕はやっぱり数学がなぁ。大問5とか全く分からなかったや。」 「確かにあの問題が一番難しかったわよね。」 「あの先生ふざけてる。」 不貞腐れてる拓と猛烈にうなずく陸。 あれ?数学もしかして難易度高かったのかしら? 「もしかして難しく作られてるのかしら?」 「うん、どの教科も平均点が20点台だけど、数学は一桁が当たり前みたいな感じ。赤点とったなかで気に入った子を準備室に連れ込みたいんだろうね。」 その子は無理やりされてないかしら?愛のある営みは大歓迎だけど不安になっちゃうわ。 っというかテストの平均点には驚きだわ〜。高度な引っ掛けがあるのかしら?
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