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95点の女ですが愛してください。
「う~ん、お前は~。95点!」
マジか。
部活動の話し合いで誰が次、部長、キャプテンになるかという話題になった。
そして今の部長(であり私の好きな人!)が、日頃の態度で点数をつけているというとてつもなく恐ろしいことを口にしたのだ。
興味本位で全員が「私何点ですか?」と聞いた。
それから、冒頭に戻る!
「高い!」
それが私の感想だ。
「私はぁ~何点ですかぁ~?」と、彼氏いるくせに「先ぱぁ~い。」と言って気を引こうとする性格ドブス浮気女が言った。
顔もそこまでじゃないのに彼氏いるところがまた憎たらしい。
先輩は「75点」と笑顔で言った。
いつも先輩にボディータッチが多いことだけはある。
もう全部がブサイク!
「ま!私のほうが上だし?」と、心の中で戦に勝ち誇った。
帰り道。
方向が短いながらも同じなので途中まで一緒に帰った。
そこでふと思いついた質問をぶつけてみた。
「あの」
「何?」
「100点の人っているんですか?」
先輩は少し黙った。
それから
「いるよ」
と言った。
沈黙。
「お前にいい事を教えてあげよう。」
「何ですか?」
「95は一見高いように思える。でも100-5だ。その5点は人によって高いのか低いのか。人それぞれだ。もしこれが5点満点のテストだとして、全部間違ったら0点だ。何を言いたいのかと言うとだな~。.................................................上には上がいる!!」
ごめんなさい、よく分りません。
けど、100点の人になれば貴方は私に振り向いてくれますか?
「好きだ」と、「愛している」と、言ってくれますか?
優しく抱きしめてくれますか?
死ぬ間際に一緒にいられますか?
それなら、何も惜しくは無いですよ。
95点の女ですが愛してください。
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