セフレとわたし

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* 窓に沿って配置されたベット。 カーテンの隙間から差し込む朝日が目にかかり眩しくて目が覚める。 両手でカーテンを開き、朝日に向かって大きく背伸びをする。 3階立てのアパートの一番上からの景色はわりと気に入っている。 線路沿いにあるこのアパートに引っ越してきた当初は電車の音が気になって、夜なかなか眠れなかったけど、2年も住めば熟睡出来るようになる。 線路と、線路を囲むような住宅地、それがこの窓からの景色。見慣れた景色。 とりあえず顔洗わなきゃ。 プラスチックの三段ボックスからフェイスタオルを出し、洗面台に向かう。目覚ましをかけずに起きる日も今日で1週間が経とうとしている。 ダラダラと起きて、ダラダラとご飯を食べて、ダラダラと寝る。 仕事辞めてすぐの時は至福の時間の過ごし方だと思ってたけど、1週間続くと流石に飽きてくる。 でも、明日からは資格を取りに行くからちゃんと起きなければいけない。
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