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外へ出ると、すでに空は暗く、まばゆいほどの光を放っている大きな観覧車をその空間に浮かび上がらせていた。
「行こう」
私たちは手を繋いで観覧車まで歩いた。
小さなゴンドラに乗り込む時、大輔の手を引いて隣に座らせた。
「なんか緊張してきた」
「私も。三回目なのに。大輔とは初めてだね。ほら、景色を楽しもうよ」
私は左手を大輔の右手と重ねた。
薬指にはハワイで交換した結婚指輪が光っている。
「あの日から二十五年だね。大輔には感謝してるよ」
「俺もだよ。香織、俺と一緒になってくれてありがとう。香織は今幸せ?」
「もちろん幸せだよ。大輔と一緒にいなかったら、毎日こんなに笑っていなかったと思う。ありがとう。大輔は今幸せ?」
「幸せだよ。ハワイで香織が約束してくれた通りに」
「良かった」
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