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「なるほど。大輔君に見せたかったのか。二人はそういう関係?」
「なっ!違います!大輔はただの幼馴染で」
「そうだよ。家が三軒隣で幼稚園から一緒でさ。高校まで一緒だなんて、ただの腐れ縁ってやつ?」
「そうそう。大輔とはただの腐れ縁だから」
二人でそこだけは息をぴったりと合わせて否定すると、その子は「ふーん」と言ってから
「じゃあ、俺も近所の同級生になったから、仲間に入れてくれる?直樹って呼んで」
「お、おう。俺は大輔で。よろしくな、直樹」
「香織って呼んでね。よろしく直樹」
「大輔と香織。よろしくね」
これが私と直樹の出会いだった。
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