2 トライアングル

4/10
前へ
/52ページ
次へ
「なるほど。大輔君に見せたかったのか。二人はそういう関係?」 「なっ!違います!大輔はただの幼馴染で」 「そうだよ。家が三軒隣で幼稚園から一緒でさ。高校まで一緒だなんて、ただの腐れ縁ってやつ?」 「そうそう。大輔とはただの腐れ縁だから」 二人でそこだけは息をぴったりと合わせて否定すると、その子は「ふーん」と言ってから 「じゃあ、俺も近所の同級生になったから、仲間に入れてくれる?直樹って呼んで」 「お、おう。俺は大輔で。よろしくな、直樹」 「香織って呼んでね。よろしく直樹」 「大輔と香織。よろしくね」 これが私と直樹の出会いだった。
/52ページ

最初のコメントを投稿しよう!

7人が本棚に入れています
本棚に追加