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「バレンタインってフツー女子から男子に渡すよな?」
「ええ」
「でも男子から渡しちゃいけないって決まりもないよな」
「そうね」
「そこで俺は考えた!あえて気になる女子にチョコを自分から渡そうと!そして女子のハートをわしづかみにしようと!」
「そう」
「....いつもながら冷たいな、ああ、いや、いい。きっと次の答えはこうだ。『聞いてあげてるだけありがたく思いなさい』」
「あら、わかってるじゃない」
本当に何故私たちは幼なじみなのだろう。かみさまのうっかりが起こしたバグだろうか。さっさとこいつの話を聞き流してしまおう。早く会いたい人がいるし。
「やっぱりなー。あーあ、なんでお前が美人で気立てのいい古咲(ふるさき)さんと付き合ってるんだよー。男同士女同士付き合うのは云々の問題を抜きにしても、俺のほうが古咲さんに相応しいと思ったんだけどなあ。結局振られちまったわー」
「はあ!?!?!?!?!?!?」
待て待て待て。こいつ今なんて言った?
よりにもよって人の恋人に告白する!?
まじありえないひととしておわってるいっぺんしんどく?
え、口調がおかしい?おかしくならないほうがおかしいでしょ!!!!
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