目の上のたんこぶ

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目の上のたんこぶ

冬の朝って寒いけど。空気が澄んでいてさわやかだから、私は好き。 「はーああ....」 「....」 「はーああああ....」 「....」 「はーあああああああ.....」 「....」 「は「もうっっ!!!!何なのさっきから!!!これみよがしに構ってください~ってオーラ増し増しのため息、鬱陶しいんだけど!」」 「うう、聞いてくれよヤヨ~!」 「はー....あんたは聞かないって言ってもいつも一方的に話すんでしょうが。で、今度は何。いつも通り女子に告白して振られたんでしょ。どうせ」 「俺どんだけ女好きだと思われてるんだよ!....まあ、当たりなんだけどさ」 ....例外の日もあり、と。 あ、私の名前は羽坂 弥生(はさか やよい)。高校一年生。 ちなみに横で五月蝿くてチャラチャラしてるのは幼なじみの佐久田 忍(さくた しのぶ)。登校途中に勝手についてきた迷惑な奴。幼なじみじゃなかったらたぶん一生接点がないだろう。 爽やかな冬の空気が台無し。気持ち悪い。以上。 「なんかそこはかとなく俺に失礼な紹介してないか!?」 「気のせいよ、気のせい。ほら、話したいなら早く言う」 「昨日バレンタインだったじゃん?」 「そうね」     
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