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「やっ、ひゃあああんッ!?」
その瞬間、悲鳴のような嬌声を放ち、枕に突っ伏して真っ暗だった世界に突然火花が散ったような衝撃が走った。
同時に、私の腰の括れをがっしりと両手で掴んで強く腰を打ち当てた張本人である要さんが、首をのけ反らせくたりと崩れこんでしまった私の身体を、両腕で瞬時に抱え込み、覆いかぶさるようにして項に顔を埋めこんでくると。
「挿入しただけでイクなんて、可愛すぎるにもほどがある。そんな可愛い姿見せられたら、メチャクチャにしたくなるだろう?」
悩まし気な色っぽい声音で低く甘く囁かれ、それだけでぞくぞくと全身が粟立ってゆく。
なのに、それだけにとどまらず、要さんは自身の放った言葉通りにしてしまわないように、その欲求を無理やり抑え込むかのように、苦し気な唸り声を上げたかと思えば、達した余韻を味わっている間もない私の肩口に、まるで獣が牙でも立てるようにして食らいついてきた。
当然、噛まれているのだから痛みを感じる筈なのに、達したばかりの所為か、それらが甘い痺れとなって、強い電流のように全身を駆け抜け、まるで媚薬のように私のすべてを麻痺させてゆく。
暗示にでもかかったように、さっきまでの見悶えるような羞恥さえも、もうどうでもよくなってくる。
――ただ要さんの欲望のすべてを全身で受け止めたい。
その想いだけで頭の中は埋め尽くされてゆく。
「……メチャクチャに……してほしい」
無意識のうちに、私はそう口走っていた。
「……くっ」
私の言葉に驚いたのか、一瞬何もかもの動きを制止させた直後、私のナカの要さんの昂ぶりがドクンと脈打ったかと思えば、より一層、硬度と重量を増したような感触がして、要さんの口からも苦し気な呻き声が零れた。
そしてその後、
「……じゃぁ、美菜の望みどおりにしてやる。泣き叫んでもやめてやらないから、覚悟しろ」
私のさっきの言葉に対して、これ以上にないってくらい容赦のない言葉を浴びせてきた要さん。
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