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♪゜・*:.。. .。.:*・♪
「どうだ? 秘書の仕事は。やっていけそうか?」
「はい。三上室長も、夏目さんも、色々フォローしてくださるそうなんで、なんとかなりそうです」
「そうか、それなら良かった。
……急なことで、美菜にどう伝えればいいか分からず、黙っていて悪かった」
「……いえ。仕事のことなんで、気にしないでください」
夜になって。
私は、ベッドで一人ゴロンと横になって携帯小説を読んでいた。
そこへ、バーカウンターでお酒を呑んでいたであろう副社長が寝室に入って来て、優しく声を掛けてくれ、今に至るのだが……。
ついさっきまでお酒を呑んでいたからだろうか、ほろ酔い気味な副社長は、なんだかとっても機嫌が良さそうで。
そのせいか、綺麗に澄んだ漆黒の瞳が潤みを帯びていて、なんだかとっても艶っぽくて、なんとも色っぽく見えてしまう。
そんなに色っぽい瞳で見つめられてしまうと、さっきから騒がしいこの胸のドキドキが収まってくれないどころか、余計に騒がしくなっているような気がする。
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