私、捕まっちゃいました

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そんな状態で、ボーッと副社長の動向を見つめていると……。 何故か、身に着けていたワイシャツのボタンを全て外して、シャツとアンダーを煩わしげに脱ぎ去ると、躊躇うことなく、ベッドの下へパサリと放り投げた。 そうして露になった、圧倒的なイロカを纏った、副社長の程よく鍛えられた、なんとも艶っぽい身体に、不覚にも、目を奪われてしまった私は、ベッドに後ろ手になって、両手を突いたまま、微動だにすることができない。 もしかすると、副社長の放つ危険な甘い香りに酔わされてしまったのかもしれない。 ……身体が痺れてしまったような、そんな錯覚すらしてきてしまう。 そんな私のことを、不敵で妖艶な怖いくらい綺麗な微笑を浮かべた副社長が、まるで、追い詰めるようにして、私の方へジリジリと焦らすようにして近寄ってくる。
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