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「そうだぞ!まさか、後を追ってきたのか?ダメだぞ!お前なんかには姉ちゃんを渡さない」
なおも俺に対して嫌悪の態度を示す二人の言葉で確かになったことがあった。
まず、この子達とあの女の子は姉弟の関係であるということ。
この子達があの女の子のことを、姉のことをかなり慕っているということ。
そして、この子達は俺がお向かいさんであることを知らないということだった。
思わずため息が出てしまった。
なんというか、小学生の考える力がまだ未成熟なのはわかっているけれど、それにしても程度というものがあるだろうと思った。
「後を追ってきたとか、俺はストーカーかよ」
「だからそう言ってるんだろ!」
「アホみたいなこと言ってんじゃねぇよ。俺は家に帰ってきただけだ」
そう言いながら、俺は背後の家を親指で指差す。
「「え」」
漏れた驚愕の声には濁点がつくのではないかというほど濁った声で、俺はその様子がおかしくて笑いそうになった。
「な、なんでこんなところに住んでるんだよ!」
つり目の方が苦し紛れに言ってくるけれどそんなものは俺が選べたことではない。
「そんなこと俺が知るはずないだろ」
「くっそぅ。じゃあ引っ越せよ!」
ビシッと俺を指差しながら、眉が薄い方が言い放った。
その時だった。
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