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急すぎる話でそれ以上のリアクションができなかった。
「だーかーら!ウチでご飯を食べてけよって言ってんの!婆ちゃんにも姉ちゃんにも確認してきたから!」
「いやいやいや。お前の父さんと母さんには確認したのか」
「それも大丈夫。今二人は用事があってどっかに行ってるからしばらく居ないんだ」
果たしてそれは大丈夫なのかと思ったけれど、ご飯食べてけよとしつこく誘ってくる和志に根負けし、俺は朝食をお世話になることにした。
端的に言って、彼女の作った食事は美味しかった。
この日から、俺と彼女たちの距離は急速に縮まっていった。
最後の瞬間が急に訪れるのだとも知らずに、俺たちは仲を深めていった。
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