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別の部署になるが、1歳年上の少し小太りの先輩の話に変わる。
学生のころ、別の大学にいる同学年として面識があったのだが、最近浪人してたことを知り、僕の1個上だということを知った。
年上ばかりの職場に同学年がいると思っていたのに、落胆した記憶がある。
「ラーメン」が嫌いなんて珍しい、という話で盛り上がっている。
内心別にいいじゃないか、と思いながら頷く。
そういえばカレーが嫌いな同級生がいた。体育教師になるために大学に行っていたが、今どうしているのだろう。
あ、あと確か鍋全般が好きじゃない人がいたな、食べ物がお湯の中に浸かっている意味が分からない、みたいな理由で。
んー、締めのラーメン、あれは一体何なのだろう。
と、脳内で連想ゲームが始まった。
色々な価値観があるものだな、と思う。
井の中の蛙よりも強い表現はないのだろうか。海の中の藻屑。これは違うか。
先輩はラーメンが苦手な理由を頑なに話さないらしい。
なぜなのだろう。どうして嫌いなのか、何度も聞かれて面倒だと感じないのだろうか。
こちらは面倒で巨額の買い物をしようとしているのに。
色んな疑問がテーブル内を駆け巡り、不思議と会話の流れが速まったような気がする。
あと、カラオケも嫌いらしい、という噂を先輩が投入し、さらに流れが速まった。
カラオケが嫌いなのは僕もなんとなく共感できる。
しかし、こんなに個人の噂が広まるのであれば、なぜ僕の「今年度は車を買わない」という話は広まらないのだろうと、不思議な気持ちになる。
そういえば別の部署の先輩方は昼食をどうしているのだろうか。
野菜ジュースをストロー経由で飲む。
ペットボトルで買えば安く済むのに、どうして手軽な方を選んでしまうのだろうか。
コンビニへの貢献分を、もう少し僕の身の回りに使っても良いのかもしれない。
体に良いのか悪いのかハッキリしない液体を体に流し込む。
どんなアンケートをしているのかわからないが、推奨されているのだから問題ない。
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