夢と自分を信じて

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私は、妄想が好きだし、一人で遊べるから気に入っているんだけど、この時だけは、色々な想像が頭を回って、イヤになった。 ただ単に目の前のドアを開けるだけなのに、お化けの世界につながってるんじゃないか、とか、 恐竜がいて、食べられちゃうんじゃないか、とか、 そんな風に思えてきて、ドアノブをひねるのがこわかった。 さらに、胸の鼓動が、痛いほどに大きくなったので、ノブから手をはなした。 この時も、一度さわってはなしたら、ここに封印された邪悪な物に呪われて、 死んじゃうんじゃないか、なんて事が頭の中にまわっていたので「ふぅ。」と息をはいた。 すると、リビングがある下から、 「起きてるんでしょ。朝ごはん、できたわよ。」と、母の大きな声に、やっと心臓のドキドキがおさまると、 「ハーイ。」と言いながらおし入れを出て、あわてておし入れのドアをしめると、パジャマから、ジャージにきがえて、部屋を出た。 玉子焼きのいいにおいが、鼻をくすぐった。     
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