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そうだ。彼女はきっと、僕が恋した女性では無いのだ。
だから彼女はあの旦那さんと結ばれたのだ。
僕が話をした彼女と、僕が恋した彼女はきっと別人なのだ。
だって、彼女は僕のものなんだ。
僕以外と結ばれていいはずが無い。
僕以外を好きになるはずが無い。
そんなことは僕が許さない。
許されるはずが無い。
どうして。彼女はあの旦那さんを選んだんだ…
どうして。
どうして。
どうして。
どうして。
どうして。
どうして。
どうして。どうして。どうして。どうして。どうして。どうして。どうして。どうして。どうして。どうして。
僕は理解できなかった。どうしても理解できなかった。
彼女は僕の理想の通りであるべきなんだ。
僕のことを好きでいるべきなんだ。
だから僕は、彼女を僕の理想の形で止めておこうと思った。
そのために彼女の名前も聞かなかった。
彼女の名前を聞いてしまえば、理想の形を保っていた僕の中の彼女が、形を変えてしまうと思ったからだ。
こういった場合、普通の人なら彼女を殺して自分の元に置いておくか、彼女の四肢を切り取り、彼女の喉を割いて自分に従順な人間に仕立て上げるのだろう。
だけど、僕の選択は違う。
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