きっと、長い輪廻では人生はこういうものだ。

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 だから、どれだけ不安を感じようとも僕は進み続けた。  終わりを目指し続けた。  きっと、自分が報われる日がいつか来るのだと信じて進み続けた。  そうして、気づいた頃には船が形を失っていた。  進み続けるための体力はもう残っていなかった。  足掻く術など持ち合わせておらず、大海の真ん中で助けを求めるが誰にも響かない。  神様に助けてくださいと願ったところで何も変わらない。  もう全てを諦めようかと思い始めた時、水に触れた自らの体がボロボロと崩れ始めていることに気がついた。  結局、僕自身も泥で作られた人形に過ぎなかった。  体が全て崩れ去ったあと、僕は再び神様と話をした。  真っ暗で何も無い空間だった。  方角も分からず、匂いも無い空間だった。  僕と神様はそんな空間で二人っきりで向かい合った。  神様は僕を見つめて口を開いた。 「お疲れ様」  とても優しい声だった。  その声があまりにも優しさに満ちていたからなのか、僕は申し訳ない気持ちになった。   「神様、ごめんなさい」 「どうして謝るのかな?」 「僕、神様に言われたことを実現できなかった。終わりにたどり着けなかった」  僕は素直に謝った。泣いて謝った。  でも、神様は僕の謝罪を笑って跳ね除けた。     
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