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とみんなで不思議がった。土産物屋は入り口に清め塩をたっぷり用意してくれていたので、それを肩と足にふりかけ、建物に入る。
「Blue Sealがあるよ」
アイスクリームのカウンターは薄暗い。
ケースのなかに、蛍光灯が仕込まれていないから、中のアイスは写真よりずっと色褪せている。
「ほんとだ」
「帰りもまたここ通るよね?」
「帰りにしようか」
と買わずに通り過ぎた。出口にまたタッパーに山盛りになった塩。
念入りに清める必要があるから、この建物が存在するのかもしれない。プールサイドにある、消毒シャワーのようなもので、ほんのわずかな時間、目を閉じて通りすぎるべき場所なのかもしれなかった。
公園の入り口で、3人の女性が花束を売っている。古びた小屋に大きな窓が開いていて、窓の外につけられた板の上に花が積まれていた。どれも萎れていたけれど、銘々が買った。名前のわからない鮮やかな花の中に、私のだけ紫色の小菊が混じっている。
「寿々音さんの、ちょっとかわいいね」
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