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「ちょっと、なにやってんの」 母は笑って、また台所に戻っていった。 この笑顔に隠れて、父の手紙はずっと息を潜めていたのか。 僕の頭の中は、若い女が父の隣にいる映像でいっぱいになった。 じんと痛む指で、落とした封筒を拾いあげる。 「石倉麗子……」 それなら、父さんがどうなったかくらい、この女に言ってやりたい。そればかり考えて、お昼のうどんが喉にやたら引っかかった。
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