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「…大事な彼女の誕生日はちゃんとお祝いしたかったからさ…。
でも俺甘いのが本当にダメで…。
だから、心咲が行きたいって行ってたケーキ屋が百合さんの所って分かって
その時、家の手伝いをしていた茉莉花と会ったんだ。」
「そうだったんだ…。」
「何とか誕生日までにチョコを克服したくて茉莉花に頼んで学校まで持って来て貰ってたんだけど…。
ごめん…。言えなくて…。」
「…ううん。」
「…最低だよな。俺…。本当ごめん…。
不安にさせて…。」
「ううん…。」
「克服したいからって別の子から貰った物食べるのは違うよな…。
本当ごめん…。
茉莉花にも迷惑かけて…。
軽率だった、本当ごめん。」
「も、もう良いよ!」
「茉莉花に告白されたけどちゃんと断ったから!
俺は初めから心咲しか見てない!」
「…ありがとう。…私もごめんなさい。」
全部、私の為だったんだ。
その時
太一に抱きしめられた。
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