第二章・―チョコじゃない、行方は気になる―

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 和音からの要望で手早く食事を済ませ、少しばかりゆっくりしてからバスルームへと向かい、二人で湯船に浸かる。  入浴剤を入れてから、しばらくは洗いっこをしていた二人だったが、やがて和音がくしゃみをしたので、慌てて入ったのだ。 「あー。気持ち良い。良い匂いだなぁ」  カップにホイップで絞り、アラザンなどをトッピングしたようなチョコの形であったが、匂いはそうでなく、甘ったるい苺であった。 「めっちゃ甘い匂い」  因みにお湯の色は薄いピンクである。 「ちょっと甘ったるいですね」 「何お前、甘いの苦手か?」 「ビターなら少しはいけますけど、ここまで甘いとちょっと……」  広くもなく、かといって狭くもなく、二人が入ってやっとの浴槽で、秀臣の上に背中を向けて乗っている和音が見上げてくる。 「じゃあ今日は、そこそこにしとくか?」 「済みません」 「良いって。上がってからでも、いちゃいちゃは出来る」  和音はそのまま、先に出るからと立ち上がり、脱衣場で身支度を整える。
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