終末ホット

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B「やっぱ大きすぎるわ。地球の裏側へ逃げ疲れて終わるより残って正解だった。」 真夏のはずなのに降る雪。 そして隕石さえ見飽きた俺は、近くで黙々と食事を続ける女の子に何となく声をかけた。 B「こんな時にも売ってもらえるものなんですね」 A「ホットドック・・・屋さん。小さい頃から通ってて。最期に私に売りたいって。売ってお店閉めたいって。だから私も思いっきり食べながら終わろうって。」 B「・・・ごめん。」 A「食べてるの見られてるのもなんだか恥ずかしいので、良かったらどうぞ。」 B「ありがとう。そうだ!どうせなら完食しようよ。3分ぐらいはありそうだし。」 A「それじゃあ、思い切ってごちそうさま目指します?」 彼女の鞄の中だけは、まだまだ終末とは無縁そうだった。
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