0人が本棚に入れています
本棚に追加
B「やっぱ大きすぎるわ。地球の裏側へ逃げ疲れて終わるより残って正解だった。」
真夏のはずなのに降る雪。
そして隕石さえ見飽きた俺は、近くで黙々と食事を続ける女の子に何となく声をかけた。
B「こんな時にも売ってもらえるものなんですね」
A「ホットドック・・・屋さん。小さい頃から通ってて。最期に私に売りたいって。売ってお店閉めたいって。だから私も思いっきり食べながら終わろうって。」
B「・・・ごめん。」
A「食べてるの見られてるのもなんだか恥ずかしいので、良かったらどうぞ。」
B「ありがとう。そうだ!どうせなら完食しようよ。3分ぐらいはありそうだし。」
A「それじゃあ、思い切ってごちそうさま目指します?」
彼女の鞄の中だけは、まだまだ終末とは無縁そうだった。
最初のコメントを投稿しよう!