18 決意のバレンタイン

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しかし、直ぐにそれを微笑みに変えた彼女は、笑みを広げて明るく言う。 「プレゼンが無事に終わって、結果は明日じゃないと出ないから、 今日は、みんなで早帰りするようにって課長が言ってくれてね。 久しぶりに、ちゃんとした食事をしようと思って色々買ってきたから。 良かった、大ちゃんも帰ってきてくれて」 そう言って大祐に背を向け、キッチンに入って行く真友子を追うように、 大祐もソファから立ち上がる。 そして、キッチンの入口で声を掛けようとするが、どうにも上手い謝罪の言葉が浮かばず、大祐はとにかく詫びを口にした。 「あのさ、まぁゆ。なんか、色々ごめんね」 しかし彼女は、大祐に背中を向けたまま、黙ってかぶりを振ってきた。 だが大祐には、彼女が怒っているのか、困っているのか、戸惑っているのか 分からない。 それでも何か言葉を繋がなければと、大祐は再び口を開いた。 「僕さ、実はあの日……」
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