18 決意のバレンタイン

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しかし、見返された大祐のほうは、バツの悪さは否めない。 それで苦笑に顔を歪めると、当然の事が投げかけられた。 「なんで? って、誰に?」 うん……。 小さく口ごもった大祐は、それでも、おずおずと数日前の出来事を 話しだした。 「それで、サンプル材料も買い終えて駅に向かってる時に、 偶然まぁゆを見かけてさ」 しかし、この話を聞いた真友子の顔には、困惑と混乱がはっきりと浮かんだ。 「じゃあ桐……、あの日に一緒に歩いていた同僚に妬いちゃったの?」 「平日の昼間だし、仕事だっていうのは分かってたんだ。 けど……、この頃ずっと疲れた顔しか見てなかったのに、あの時のまぁゆ すごく輝いて、すごくきれいで……。 なんていうか、僕と一緒だとあんな笑顔になんないんだなっていうか、 その……」
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