18 決意のバレンタイン

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「でも悲しいかな、仕事だと、そういう時に空元気の笑顔を作る癖が ついちゃっててね。 だけど大ちゃんの前では、自然のままで居させてもらえる」 そして、再び「大ちゃん」と呼び掛けられた彼女に、今日は何の日かと 尋ねられる。 「えっ? 今日? って、えっと……」 だが、昨日からの嫉妬騒ぎでパニクっていて、思い付くのはトンマな結果になった受診日くらい。 そんなにわかに狼狽する大祐の目の前に、ふっとパステルカラーの 小さな紙袋が差し出された。 「大ちゃん。今の私にとって、大ちゃんは世界で一番大好きで大事な人。 だから、私の気持ち受け取ってください」 あっ……。 気付いてみれば、今日はバレンタイン。 そして、おずおずと紙袋を受け取った大祐は、目の前の真友子に 小さく尋ねた。
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