ずっと

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話をしている間中、先生に触れたいという渇望は強まって収まることはなかった。 先生の家に着くと、もうベッドまで待てなかった。 先生も同じ気持ちだった。 玄関に入った途端に俺たちはお互いを強く抱きしめ合った。 これだ、と思った。 やっぱりこの人だ。 先生がいないとダメなんだ。 俺は先生の頬を両手で包みこんで、深く口づけた。 先生は俺にしっかりとしがみついたままキスに必死に応えてくる。 先生の舌を絡めとる。 どうしてこんなに甘いんだろう。 吸いつくしたくなる。 「っふ………タケル、くん」 少しだけ唇を離すと先生の瞳は潤んでいて、大きなため息が漏れた。 「先生。 今日は嫌な思いさせてごめん。 辛かったよな」 傷ついてもいいと先生は言ったけど、傷つかない訳じゃない。 「私はタケルくんがいたから大丈夫です。 …タケルくんも痛かったですね」 そう言うと先生はそろりそろりと俺の足元にひざまづいた。 そして、そろりそろりと俺の証をくわえた。 「何?! どうしたの、先生!」 慌てつつも、とてつもない快感がやってきた。 「タケルくんを慰めたくて………」 頬を赤らめて上目遣いで言われると一瞬で爆発しそうになった。 こんなに速く果てるわけにいかない。 先生を寝そべらせて今度は俺が、硬く張りつめている先生を口に含んで前後させた。 「…あ! ダメです、汚いから」 「自分がされていけないことを俺にしたの?」 少しだけ意地悪を言ってみると、先生は困りきった顔をしながら悶えた。 「んっ、や……」 先生は恥ずかしがりながらも、もどかしそうに下半身をもじもじさせている。 求めてくるのがいじらしくて、すぐさま後ろも人差し指で攻め入る。 「あっ!」 先生は震え上がると激しく腰を揺らした。 同時に先生の熱が俺の口に放たれた。 「あ……ごめん、なさい」 先生は泣きそうな顔で俺に謝った。 「こんなの序の口だよ、先生」 「え」 「今日は朝まで離せそうにないから」 「えっ、あっ………」 俺は先生に思いきり両足を開かせると、先生の一番温かい場所に自分自身をうずめ込んだ。
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