nilrem

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 理沙はニルレムが何を言っても信用できなかった。大体、そんな話をする魔術研究者が本当にまともなのかも大いに疑問だ。本当に魔術が使えるのかも分からなければ、話の内容が嘘である可能性がとても高く、しかも、自分には確実にそれを実行するだけの能力があったから余計に不安になる。 「確かにね。龍神様の端っこに名を連ねる龍を呼べばできるよ。でもあなたの言っている悪魔とか、人類が人類でいられるとか謎、本当に謎。」 「・・・・・・だよね。でも、やってくれないなら、あと10分後に、理沙ちゃんは殺されるよ。」 「はあ?脅しなの。通用しないよ、私には。」  理沙は本当につまらなくなったし、目の前の男を殴りたくもなったけど、まだお好み焼きを食べても焼いてもいなかったので我慢した。 「最近さ、理沙ちゃんの通ってるえーとなんだろ、え、」  ニルレムが目をつぶった数秒間に理沙の背中に原因不明の寒気が走った。首の付け根から腰にかけて背骨の真ん中を氷の筋が走ったような感じだ。 「陶芸教教室に、友達できたでしょう。はなちゃんって呼んでる人。」     
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