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はなは理沙と同じく十九歳で、フリーターで陶芸大好き少女で、自分で焼いた茶器でお茶をたてるのが楽しみだと言っている。最近はよく理沙の家に遊びにきたり、一緒にススキノのダーツバーで飲んだりもしている。
「は、はなちゃん知ってるの。」
「いや、全然しらない。けど、今わかった。彼女は向こう側の末端の人間で、火星の移住権を得るために理沙ちゃんの情報を向こうに流してるよ。」
「・・・・・・」
「って言うか、もう、理沙ちゃんを守る為の準備の時間になってきたから、僕の言ったことは今夜、本当に実行してもらうよ。いいね。」
そういうとニルレムはなにも言わせる暇もなく席から立ち上がり店の入り口を出て、その扉の前にペットボトルのキャップくらいの大きさのシールを貼った。何かもごもご言っている感じがして、すぐに席に戻ってきた。目の前にふつうに座りなおされたが、ニルレムと一緒にいるのは正直もういやになっている理沙であった。
「ハーイ、おまたせいたしました。ご注文の品です。」
各種お好み焼きの元が登場し、いよいよ焼く時間になった。
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