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呆然と立ち尽くしている…
トン…トントン…
肩を突かれ振り返ると
おっはよー?優ちゃん!
ちゃんと来てたんだね?
船で会わなかったから心配したよ…
カレン…おはよう…
ありゃりゃ!優ちゃん顔色悪いよ!!
どうしたの!元気出して!
ちょっとお姉ちゃん酔いしちゃった。。
朝からラブラブですね?
あ!ホットなニュースをお教えします?
なんと!今朝!島の方に飛んでいく
流れ星を発見したのです!
へぇ…すごいね…
(お姉ちゃんなんだけね)
いきなり過ぎてお願い事
三回言えなかったですよー泣
今度は一緒に見ましょうね!
うん…見たいね。
フラフラ…
優希は足元がおぼつかないようだ…
仕方ないですねー優ちゃん?
私が手を引いてあげましょう?
うん。ごめんね。カレン。
気にしないでください?
ゴシゴシ。ゴシゴシ…
スカートに手のひらを擦りつけ出すカレン…
なにしてるの…?
くぅ。近くに水道が無いことを
私はどれほど悔やむことか!
せっかく優ちゃんと手をつなぐ機会が
巡ってきたのに…ちくしょ……!
つれてって…カレン…
話の途中で優希がカレンに
手を差し伸べる
顔を赤らめながらカレンは
優希の手を両手で掴み。
満面の笑みを浮かべ
私がどこまでも連れてってあげますよ?
私の手は足は優ちゃんのためにあり!
人目を気にせず二人は手を繋ぎ教室に向かう。
満足気なカレン
照れながらも微笑みカレンを見つめる優希
新入生様ご入学おめでとうございます
教室を見つけ二人は中に
席は決まっておらず各々
好きな場所に腰を下ろした…
少し不満げに
これから何をするのかな…
どうやって私たちに力を
授けるんだろう…
今朝見た…お姉ちゃんの力は人のものではないし
かといって何か特別な物はつけてもないし…
頭の中をいじるのかな…
強張り拳を握ってしまう…
ん?違和感…
きゃ?優ちゃんどおしたの?
力比べですか!?負けませんよー!
いたい…ごめん…考え事してて…
そうだったんですか!
いえいえ?私はいつでもウェルカムですよ?
はぁー?でも私にはどんな力が
授けられるのでしょうか!
わくわくします!ねぇ?優ちゃん?
そうだね…
少しほっとすると…
はーい!皆さん御入学おめでとうございます?
ドアが開くと同時に元気な声が
教室に響き渡る。
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