250人が本棚に入れています
本棚に追加
/499ページ
一通りの連絡を終えてから、もう一度innocenceを開くと、それを待っていたかのようにRenからのメッセージが表示される。
『向こうはAlissaに期待してるかも。次こそはセックスできるって』
『明日は心暖ちゃんも一緒に遊ぶし、大丈夫。わたし森住さんのこと好きになってきたんだよ? 気の合うところもあるし、優しいところも知ってるし。たしかにちょっと強引なところもあるけれど』
そうやって言い訳をしてみるのだが、千晃との記憶は、今日神長と過ごした時間にすべて上書きされてしまって、すぐには思い出せない。
(神長さん……)
千晃と買い物に行ったりして、中途半端な関係になる前に、もし神長と今のような関係になっていたら、悩むこともなかったのかもしれない。
けれども振り返れば、風邪を引いたのは千晃の家に行ったときに心暖からもらってきたからだ。それがなければ神長と出かけることもなかったのだ。
最初のコメントを投稿しよう!